息子のひらがな学習の記録。現在6歳年長さんになりましたが、ひらがなは2歳1カ月から徐々に読みはじめ、2歳のうちにすべて読めるようになりました。特別なことは何もしていません。
ただ、絵本の読み聞かせを赤ちゃんの頃からつづけ、文字や読書に興味をもつようにしたこと、本人の知的好奇心を満たせるようその時々でえらぶ絵本を工夫したこと、というようにちょっとしたキッカケを与えていただけです。
幼少期から幼児塾に入れて算数やフラッシュカードなりの英才教育に取り組まれているご家庭も多いとは思います。ただ、わが家ではそのようなことはしていません。無理のない範囲で、できるだけのことをやろうとのことで絵本の読み聞かせだけは新生児のころから継続しています。
わが家の幼児教育方針は「読解力はすべての基礎。幼少期には読みきかせでしっかりと土台をつくる」ことだったので今のところ目的は達成しています。
ということで少しそれましたが、息子が2歳でひらがなをマスターするまでにやってきたことを記録としてまとめておきます。子によって発達の度合いは全然違うので、こうすれば誰でもできるようになる、という訳ではないのですがひとつのご参考にどうぞ。
新生児~6ヶ月: 赤ちゃん絵本の読み聞かせ
聞いているかどうかも怪しい月齢でほんとに意味あるのかとの自問自答しながらも、毎日ヒマさえあれば読みきかせをしていました。目が開く前から読みきかせをしていました。結果的にはこの頃からの読みきかせのお陰で絵本や文字への興味がはぐくまれたと感じています。
生後6ヶ月~12カ月: 絵本の読みきかせ
この頃から絵本に興味を示すようになります。当時のわが家にはまだ絵本が少なかったので「いない いない ばあ」や「おひさま あはは」など10冊程度の絵本を何度も繰り返し読みきかせていました。あと幼児教育としてはリトミック教室に週1で通っていました。
1歳: 絵本の読みきかせ、1人読みをはじめる
1歳過ぎたあたりから絵本が大好きになってきて読みきかせだけでは飽き足らず、1人読みをはじめました。「やっぱり読みきかせは効果あったんだ」と実感でき私のモチベーションも上がってきました。このころから「これは」と思った絵本をどんどん購入するようになり、図書館通いもはじめて、息子の興味や知的好奇心を広げるようにがんばっていました。まだ文字が読めているわけでは無く、内容を記憶しているだけの様子。
息子が1歳3カ月のときに日本へ引っ越し夫婦共働きとなったため一気に余裕がなくなり、習い事は一切やっていません。それでも「毎日の読みきかせだけは絶対にやる」と決め、どれだけ忙しくても必ず時間をみつけて続けていました。
▼息子の1人読みの様子
2歳: 文字に興味をもち始めたので「今しかない!」とひらがな絵本を購入
読みきかせは継続していましたが1歳半くらいから1人よみの時間のほうがふえてきました。当時は共働きで息子は保育園にかよっていたのですが、夜になってむかえにいくと必ずと言っていいほど教室の片隅でペラペラと絵本を読んでいました。絵本がほんとに大好きなのだろうなというのと、周りの子たちが遊びまわって騒がしいなかでよく集中できるなぁ、と感心していたのは今でも覚えています。
ある日ふと息子の1人読み風景を見ていたところ、絵本の絵の部分だけでなく、文字の部分もしっかりと見ていることに気づきます。「あ、これは文字にも興味をもっているな」ということに気づきました。そこで「今しかない!」とおもいひらがな読みを身につけさせることに。
ただ、「お勉強」という体では無く本人の大好きな絵本から自然と学べるスタイルが良いと思い、ひらがな絵本を購入するというアイディアにいたります。
当時の息子は電車が大好きで週末にはほぼ必ず山手線や新幹線をみに踏切や線路まで行っていたので、なにかしら電車に関連する絵本が良いかなぁと考えます。
そこで選んだのが、
でんしゃ あいうえお
文・写真: もちだあきとし
出版: 小峰書店
購入の決め手はもちろん「電車 × 絵本」という長男の2大好きなものがつまった1冊だから。ただし電車をテーマにした「あいうえお絵本」も多くてどれにしようか迷いました。イラストベースの電車絵本はすでに結構もっていたので、よりリアリティのあるものが欲しいと思い、写真の美しいこちらの絵本に決定。
これがうまくハマり、何度も読みきかせているうちに自然とひらがな読みを覚え、気づけばカタカナ読みもできるようになっていました。
▼2歳1カ月ひらがな覚えはじめ
文字に興味をもったときに、自然と学べるように工夫
息子の場合はこのようにしてひらがな読みを身につけました。今、おなじように2歳になった次女にもこの方法でひらがな読みを身につけさせようとしています。ただ、絵本の読みきかせをはじめたのが遅かった長女はこのような方法ではなく、保育園の年長さんになったときに園で習って読み・書きができるようになりました。
子によって発達の度合いは違いますし興味を示す・示さないというのもあると思います。息子の場合はほんとに絵本が大好きだったのでこの方法でうまくいきました。
読めるようになる年齢は、早ければ早いほど良い
ひとつだけ言えることは幼児期の早い段階で文字を読めるようになるのは大きなメリットです。なぜなら、早い時期に読めるようになればなるほど、その後の読書量が増えるから。
読めるようになる時期の早い・遅いで小学生に上がるころには読書量と読解力に圧倒的な差がでてきます。だから読めるのは早いに越したことは無いと思います。ただし書くほうはとくに重視していません、小学生になってからでも、いつでも良いと思います。
▼2歳の絵本1人読み: 文字を読むというより内容をおぼえている感じ。なん度も読み聞かせているうちに覚えたものかと。ひらがなも徐々におぼえてきているのですが、このころは文字を追うより暗記したものをアウトプットするほうが楽なのでしょうね・・・とにかく絵本好きに育ってくれています (これが最重要)!
まとめ
ひらがな読みにかぎらず、幼児教育の重要性は長女(現・小3)と長男(現・6歳)の差を見ていて実感しています。3歳年上の姉のときには幼児教育をおろそかにしてしまい、今となってはそれが大きな差となって表れてきています。「日本の学校に通えばだれでもできるようになる」と考え幼児教育をほとんどしてこなかった結果です。
その反省を活かして息子のときには最低限の幼児教育は無理のない範囲でやろう、と。その後6年間ほど取り組んできていま実感しているのは、読み書きは日本の小学校に通い始めれば誰でもできるようになるけど、幼児教育をおろそかにすると読解力や基礎的な能力において、小学生時点でよほどの才能が無いかぎり埋められない差ができてしまうということです。
これは統計的にも証明されていると思います。東大生の幼少期エピソードをYouTubeなどで見ることがありますが、本人の能力はもちろんありますが、ご両親が教育熱心で早期教育に力を入れていたというケースが多いですね。
中学生になるまでの教育は親の責任と考えてがんばります。