わが子(小3)の英検2級をいつ受けようか?
と思い2024年度の試験日程を調べるために、ふと英検公式サイトを見ていると。
なんと「2024年度 問題形式リニューアル」とのアナウンスが…
わが家は海外(バンコク) 在住のため2023年度の英検はすでに申し込み終了。
なので。わが子は自動的に2024年度リニューアル後の試験を受けることになります。
これは重要!と思いくわしく調べて対策をねることにしました。
変更点
ざっくり変更点をしらべるとこのような感じ。
- ライティングの出題が1→2問に増える (3級~1級)
- その分リーディングの問題数が減る (準2級~1級)
- スピーキングの問題形式が若干変更 (準1級)
- 試験時間延長 (3級・準2級)
ライティング難化も、全体の難易度はおそらく変わらない
- ライティング難易度Up!?
- リスニング、スピーキング難易度: かわらず
- リーディング難易度: かわらず~問題数減で負担減!?
- R, L, W, S各技能の配点: かわらず
※リーディングは問題数が減る分、負担減にはなります。ただ問題自体の難易度は変わらないものかと。
一見するとこのような変更で難易度あがったようにも見えます。
はたして小学生のわが子には有利になるのか?不利になるのか?
というのを今回の変更点から考えてみました。
ライティング増は、実はうれしい変更かも!?
パッとみる限りライティングの問題数がふえるということは難易度UPになりそうな気もします。
3級・準2級ともにライティング対策で苦労した、合格当時、小学校低学年だった長女。
ライティングが増えると読んだ瞬間「対策がもっと大変になるかも」とげんなりするも…
よくよく内容をみてみると
- 3級・準2級: 「Eメール」問題が増える
- 2級・準1・1級: 「要約」問題が増える
こんな感じ。
例題を読んでみた
準2級の「Eメール」例題
3級・準2級のEメール問題は与えられたEメールへの返答を問題の指示にもとづいて書くというもの。
→ 普段からwebアプリを使いこなして友人とやり取りしているわが子には有利になりそうな変更ですが、、、
▼準2級の例題から
https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/pdf/4_grade_p2_w.pdf
準2級の例題の導入文(日本語) がむずかしい
しかしここである問題が。これ、導入分の日本語むずかしくない!?
中学高校生ならまだしも、小学校低学年だと問題の意味すらわからないかも…
こんな変な指定せず「Eメールに返事せよ」だけでいいのに…
とくに低学年の受験者は大変です!
Eメールの返答になっていれば何でも良い、という訳ではなく「問題の指示に基づいて書く」というのが小学生にはしんどいかもしれません。2024年度に受ける方は要対策ですね。。。
英語の試験なのにライティングの日本語対策をしなければいけない、という訳わからないことになりそう。
本番では「ふりがな」はふってありますが長女の場合、小2では問題の意味がわからなかったかも。。。
2級の「要約」例題
2級~1級の要約問題は書いてある内容をサマリーしてぎゅっと短くすれば良いだけ。
→文章の要点をつかむだけで細かい単語や語彙は最悪わからなくても部分点はもらえそう。
▼2級の例題から
https://www.eiken.or.jp/eiken/2024renewal/pdf/3_grade_2_w.pdf
トピックの内容 (小学生には難しい内容)によっては壊滅するリーディング長文にくらべて文章要約やEメール返答なら大丈夫そうです。
ついでに論理的に答えるのが苦手な小学生にも、ある程度の英語力さえあれば十分に対処できそうな感じ。
なので2級に限ると増える問題がじつは小3のわが子には有利なのでは?と思いました。
これはうれしい変更かも。
そもそも、これまでたったの1問だけでライティングの点数が決められ
しかもそれが1次試験の1/3もの配点というのはおかしかったですよね。
リーディング問題数が減るのもうれしい
リーディングの問題数もよくみると準2級~1級で、それぞれ2割ぐらい減っていますね。
2級を受けるうえで「リーディングの語彙とか長文が小学生にはハードル高いかも」と思っていたので満点自体は変わらないものの。
リーディングの問題数が減るのはシンプルに「読みなれないトピックの文章を読む苦痛」が減るため小学生のわが子には良さそうな変更。ムダに集中力を消耗せずに済みそうです。
これはありがたい。
※満点は変わりません。
筆記試験の時間配分: リーディング減 & ライティング増
以上をふまえると試験の時間配分に効いてきそうですね。
問題の難易度自体はかわらなさそうなので、リーディングpartの時間配分を少なくし、ライティングpartへの配分をふやすということになりますね。
まとめると、英語力がより問われる内容変更
ライティングの難化によって、従来よりも英語力が問われる変更となったのは間違いなさそう。
語彙と単語力をみがいてリーディングでかせぎ、ライティングは1パターンだけ対策し高得点をとる、という従来の対策が通用しなくなるかもしれません。
ただ逆の見方をすると。
「英語力のある人にとっては有利な変更内容」にも取れます。
インター校に通う小学生や、これまで英会話などアウトプット中心に取りくんできた学生さんには有利な変更ではないでしょうか。
これまでのライティングは「一体こんなので英語力どうやってわかるの?」という少なさだったので、基礎的な英語力を培ってきたわが子にはありがたい変更となりました。
いまだリーディング主体の日本の英語教育にも一石を投じることになってほしいです。